リチャード・ハンブルトン(Richard Hambleton)は
グラフィティとストリートアートの歴史を知る上で、とても重要なアーティスト。
「ストリートアートのゴッドファーザー」とも呼ばれているストリートアート界の重鎮。
彼は、1954年にカナダのバンクーバー市で生まれた。
1975年に、バンクーバーのEmily Carr School of Artというアート大学を卒業し
その後、バンクーバーの「Pumps Centre」というアートギャラリーを設立した。
彼の最初のストリートアートシリーズは、「Image Mass Murder」という作品。
カナダとアメリカの様々な都市で、殺人現場のシーンを思わせる作品描いた。
歩道や、道路の路面に、死体のアウトラインを書いて赤いペンキを飛ばした過激な作品。
本人いわく、通行人をビックリさせるためのアートだという。
しかし、彼の作品の中でも一番知名度があるのが「Shadowman」(影絵)というシリーズ。
1980年代の後半に、黒いペンキしか使わず、ニューヨークの多くのビルにミステリアスな人の影絵を描いた。
通行人にインパクトを与える為に、Shadowmanを描くのロケーションに徹底してこだわった。
暗いエリアや、小さな路地、街角の壁にそれらのイメージを描いていった。
ニューヨークには多くのShadowmanのイメージを描いたが、パリや、ロンドン、ローマでも同時活動していた。
また、1984年にベルリンの壁の東側にも17個のShadowmanを描いた。
Richard Hambletonは、Keith Haring(キースヘリング)と
Jean Michel Basquiat(ジャン=ミシェル・バスキア)などと共にアート団体を作り
1980年代のニューヨークストリートアートシーンに大きな影響を与えた。
バンクシーや、Blek Le Ratなど現在活躍しているストリートアーティストも彼に影響された事で有名。
Blek Le Ratは、パリにあるRichard Hambletonの作品を見て、ストリートアーティストに憧れたと話している。
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