ある日、メキシコのMatehuala(マテフアラ市)にて
ミステリアスな出で立ちの男性はローカルな靴屋に入り店のスタッフに携帯電話の写真を見せた。
その写真は、派手なデザインの尖った爪先の長いカウボーイブーツであった。
男は、「これを作ってくれ」とオーダーした。
ショップのスタッフは、内心ビックリしてはいたが、約束通りブーツを仕上げた。
ミステリアスの男は、ブーツを受け取ったその日に
ブーツを履いてローカルなナイトククラブに行き、オールナイトで踊り明かした。
暫くして、マテフアラ市の靴屋には、沢山の尖がりブーツをオーダーする客が増えるようになり始めた。
町中の若い男性はみな尖がりブーツに憧れ始めた。
デザインは、みな個性を主張するように段々と派手になっていき
爪先の長さはありえないくらいな長さになっていった。
靴屋で、ブーツの爪先を長くする事は少し値段が高くなってしまう為に
貧しい若者は自分でブーツをカスタマイズするようになった。
あらゆる物を使って、爪先を長くしてデコレーションする人もいる。
さらには、イルミネーションを加える人も増え個性を主張する競争は益々加速した。
現在、同市では尖がりブーツが人気になりすぎて、ブーツを履いていないと
女の子は一緒に踊ってくれないなどの現象も出てきているとの事。
尖りブーツのムーブメントは、新しいダンスブームと共に人気になり、「トライブル」という音楽と関係している。
この音楽は、ヒスパニック時代の前のローカル音楽と
アフリカンパーカッションのミックスでありメキシコのクラブではとても人気がある音楽。
ダンスコンテストのカルチャーがあり、最近ダンスのクルーはカウボーイシャツを着て
スキニージーンズと尖がりブーツを履き複雑なグループパフォーマンスを行っている。
尖がりブーツを履くダンスクルーは結婚式やパーティーでパフォーマンスする事を依頼されて
メキシコのテレビドラマにも出演した事もある。
このブームはこれからどう続くか、まだ不明だが
様々なダンスチームは、新しいステップを開発して、もっと動きやすいブーツにしているという流れもある。
尖がりブーツブームはアメリカのメキシコ人移民の多い町(バリオ)まで達している。
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