アート

ガムを使ったストリートアート:チューインガム・マン

チューイングガムマン


ベン・ウィルソン:チューインガム・マン

ロンドンの外壁の舗装は、少しニュアンスを変えた言い方をすると”醜い皮膚病”があるようにみえる。
舗装の表面は、黒くて、汚い斑点だらけである。
この斑点の正体は、捨てられたチューインガム。


チューイングガムマンチューイングガムマン





ベン・ウィルソンユニークなストリートアート

このストリートに捨てられたガムのゴミ着目した、ロンドン出身のベン・ウィルソンというストリートアーティストは
この醜いガムのゴミをキャンバスとして使い始め、ユニークな小型ストリートアートをクリエイトしている。

彼は、チューインガム・マンと呼ばれている。

1998年に、ベン・ウィルソンは、チューインガムのアートを実験し始めた。
その後、2004年の後半から、本格的にフルタイムで「チューインガムアーティスト」になった。

絵を作る為に、最初は、ガスバーナーを使って、ガムの表面を温める。そして、ワニスを塗って、固める。
最後は、アクリルペイントで、小さくてカラフルな絵を描く。それぞれの絵は一日くらいの時間を要する。

現在は、一万点くらいの絵をイギリスとヨーロッパの舗装に残している。

チューインガムマン ストリートアートチューインガムマン ストリートアート



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ベン・ウィルソンのアートはほとんど自分のクリエーションだが
ごくたまに個人や組織からの作品のリクエストを受ける。

例えば、最近、イギリスのRoyal Society of Chemistry (化学学会)の為に、118個の科学元素の絵を描いた。
ベン・ウイルソンはこのチューインガムのアート活動の罪に問われて
何回も逮捕されているが犯罪として立証できないため、裁判にならなかった。

2011年の5月には、ロンドンのギャラリーで展示を開いた。
チューインガム・マンは今だ現役で活躍しているので、もしロンドンに行くなら、彼のアートを見てみると面白いかもしれない。