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スニーカーフリークの映画・Just For Kicks(ジャスト・フォー・キックス)について
「Just For Kicks」とは、2005年(日本では2007年)に公開されたドキュメンタリーである。
このドキュメンタリーは、スニーカーの歴史をはじめとした、現在までのスニーカーコレクターのブームを中心に描いている。
スニーカーは、もはや、ただのスポーツシューズの枠を超え、アメリカのヒップホップカルチャーのマストアイテムとして、ファッションやアートアイテムとしても認められている。
「Just For Kicks」のドキュメンタリーには、様々なスニーカーフリークや、デザイナー、アーティストや、有名人が出演する。
ニューヨークグラフィティレジェンドのFutura 2000(フーチュラ2000)がインタビューされているシーンも収録されている。
彼も熱烈なスニーカーマニアであり、スニーカーのデザイナーのファンでもあることを明かしている。
スニーカーファンとして、他の有名人も多数出演。ヒップホップアーティストのMissy Elliott(ミッシーエリオット)や、Grandmaster Caz(グラマンドマスター・カズ)や、Damon Dash(デイモン・ダッシュ)も出演し、スニーカーについて話る。
スニーカーマニアだけではなく、アメリカのポップカルチャーや、ヒップホップカルチャー、アメリカのスポーツや、ローブローアートに興味のある人も楽しめる内容のドキュメンタリーに仕上がっている。スニーカーは、ヒップホップカルチャーにおいてとても重要な要素で、アメリカのブラックカルチャーとも密接に繋がっている。
このドキュメンタリーのサウンドトラックには、Run DMC(ラン・DMC)などの曲が収録されている
スニーカーの歴史:Converse(コンバース)のスニーカー
スニーカーとは、アメリカ英語で「スポーツ靴」という意味で、ゴム製ソールの靴は、18世紀以来から存在している。
1917年に、最初のスニーカーが、US Rubber Company(アメリカのゴム会社)により製造され、「Keds」という名前が付けられた。
同年に、最初のConverse(コンバース)スニーカーが製作された。このコンバースのスニーカーは、バスケットボール用途に作られ、チャック・テイラーというバスケットボールの選手に因んでつけられた。この靴は、「チャック・テイラー・オールスターズ」と呼ばれた。
現在、「コンバースオールスターズ」は、世界中で履かれ、スニーカー歴史上の中でベストセラーのスニーカーブランドである。
スニーカーの歴史:adidas(アディダス)の生まれ
1924年には、ゴム製ソールのスニーカーは、アメリカの会社以外にも、ヨーロッパの会社などで作られるようになった。
アディ・ダスラーというドイツ人が経営する靴メーカーもスニーカーを作り始めた。彼は、自分の名前を使って、「アディダス」というブランドをスタートした。
アディダスのスニーカーは、瞬く間に人気になり、様々なスポーツ選手たちに使用されるようになった。
1936年のオリンピックで、陸上競技のスターのジェシー・オオエンズはアディダスのスニーカーを履き、4個の金メダルを獲得した。
その後、アディ・ダスラーの弟もスポーツスニーカー会社を興した。彼の作ったブランドは、「プーマ」という。
1950年代のファッションスニーカーブーム
1950年代までは、スニーカーは、ただのスポーツ用のシューズであった。
しかし、1950年以降、アメリカで、10代の若者のファッションカルチャーブームが初めて到来し、Rebel Without A Causeという映画で、ジェイムズ・ディーンがファッションアイテムとしてスニーカーを履いた。アメリカの若者は彼のスタイルに憧れ真似をした。
その後、スニーカーはアメリカのメインストリームファッションとして扱われるようになった。
1980年代:バスケットボールスニーカーとヒップホップカルチャーの関係
1950年代以来、スニーカーはカジュアルなファッションアイテムであったが
1980年代の前半には、ヒップホップやストリートファッションのアイテムとして扱われるようになった。
ヒップホップカルチャーのブームも手伝って、初めてコレクターズアイテムと呼ばれるようなスニーカーも多数出現し、スニーカーコレクターカルチャーも生まれていった。
1984年に、バスケットボール選手のマイクル・ジョーダンはナイキエアージョーダンというスニーカーを販売し始めた。
当時、ニューヨークのストリートで、ヒップホップというカルチャーがムーブメントを起していた事もあり、ストリートバスケやヒップホップミュージック、ダンスは、互いに近い関係があることから、これらのブランドスニーカーは彼らのステイタスシンボルになった。
スニーカーの話がラップ歌詞(リリック)に使われるようになり、グラフィティアーティストがスニーカーメーカーとコラボレーションしてオリジナルのスニーカーをデザインした。
現在、スニーカーカルチャーは、ヒップホップや、スケートボードなどのサブカルチャー中において、重要な要素であり、スニーカーコレクターは現在でも世界中に点在している、その数を年々増やし続けている。
Just For Kicks(ジャスト・フォー・キックス)の映画紹介
デーモン・ダッシュ,フューチュラ2000,グランドマスター・カズ,ボンズ・マローン,ラッセル・シモンズ,ティボ・ドゥ・ロンジェヴィル
ジェネオン エンタテインメント
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