ストリート系アーティストMarkaのインタビュー
今回紹介するアーティストは、以前に私達ストリートスタイルの取材班が、ロサンゼルスのアート撮影に向かった際に出会ったアーティストです。
以前に紹介した、ロサンゼルスでも数少ないストリートアート専門のギャラリーCrewest Gallery(クルーエスト・ギャラリー)で行われた、アーティスト:Markaの展示イベントの模様、彼のアートに対する考え、自身のアイデンティティーについて、様々な質問をぶつけてみました。
では、インタビューをお楽しみください!
Markaインタビュー
Masa:
私たちストリート・スタイルは、8月にロサンゼルスに滞在していました、その時にあなたの、Crewest Galleryで行われた展示を見て、あなたの作品にとても興味を持ちました。今回の展示は、あなたにとって、どのような結果でしたか?成功と言えるものになったのでしょうか?
Marka:
僕にとってはCrewest Galleryでの展示は大成功だった。
今までに私の作品を見た事がなかった人も来てくれたし、作品も売れたよ。また展示を行うモチベーションになったね。
Masa:
あなたが今回の行った展示のコンセプト名は、’NEO INDIGENOUS’ (「新しい土着」)でした。
展示した作品は、スニーカーアートや、ストリートアート、デザイナーズトイ等がありました、これらには世界中のカルチャーのモチーフが含まれていたと思います。その中でも特に私が一番気になったのは、あなたの作品に日本風のモチーフが多く入っていた事です。
あなたは、日本の伝統的なアートやカルチャーに興味がありますか?特に何に興味がありますか?
Marka:
僕は日本の文化に憧れていて、とても尊敬しているんだ。
子供の時、タカラのトランスフォーマーのアニメをテレビで見ることが大好きだったし、ストリート・ファイターのテレビゲームをする事も大好きだった。
今、空山やムラカミ・タカシなどの日本人アーティストの作品が好きだね。
世界中のカルチャーが、お互いに影響される事がとても良い事だと思うよ。僕は今、芸者や侍、太鼓などの日本風モチーフにインスパイヤーされたアート作品を作っているけど。僕自身、日本風モチーフと他の国のカルチャーのモチーフをミックスして表現する事が好きなんだ。
Masa:
あなたは、メキシコで生まれ、アメリカで育ちました。あなたが作り出す作品には、メキシコのルーツが強い影響を与えていると思いますか?
Marka:
はい、そうですね。とても強い影響です。僕はアメリカで育ったけど、自分のメキシコのルーツを決して忘れていない。
自分の文化遺産を理解する事が大切だと思っているので、僕にとって、メキシコのカルチャーを自分のアートに使う事は、ユニークな作品を作る上では非常に重要だと考えている。
Masa:
あなたは、よくPVC(ビニール系)のデザイナーズトイを作っていますね。これらはトイショップ等で販売されているのでしょうか?
これらのトイは、キッドロボットなどの会社とのコラボレーションですか?それとも、あなた自身がオリジナルでカスタマイズしたトイでしょうか?
Marka:
所謂デザイナーズトイの作品は、キッドロボットと一緒にDunny(ダニー)の8インチと3インチのトイを作ったんだ。
そして、僕は、Minigodsというユニークなトイを自分で作っている。このトイにはスピーカーが付いているので、ipodなどのミュージックプレイヤーを付ければ、音楽を聞く事ができる。カスタムトイなんだ。
Minigodのシリーズのフィギュアは、それぞれ違ったカルチャーのモチーフに基づいて作られているんだけど
例えば、メキシコのminigodがあるし、ブラジルのminigodもある。次のminigodは、Japan Minigodで、忍者と太鼓というコンセプトに基づいて作った。
そして、Bic Buddyというトイも作ったんだけど。これは、自分でカスタムできるプレーンなトイなんだ。ブランドボックスシリーズもあるよ。Bic Buddiesのシリーズ1はもう売り切れだけど、もう直ぐしたらシリーズ2をリリースする予定なんだ。
Masa:
あなたは、個人的に何か収集しているアート作品やトイ等がありますか?
Marka:
昔からオリジナルのトランスフォーマートイを集めているけど、初めてマイケル・ラウのトイを見た瞬間に自分の人生が変わったくらい感動したんだ。
そして、マイクル・ラウ以外にも、ジェイソン・シューやエリック・ソー、ブラザーズ・フリーやメディコムやTuma、ミズノ・ジュンコなどのアジアントイデザイナーやメーカーの大ファンだよ。勿論、アメリカやヨーロッパのトイも集めるし、アジアのトイも集める事が大好きだね。
Masa:
ロサンゼルスのクルーエスト・ギャラリー以外、他のギャラリー展示を行ったことがありますか?
Marka:
はい、ありますね。ロサンゼルスの「La Luz de Jesus」や、「Gallery 1988」や、「The Showroom」や、「Fourth Wall Project」や、「Toy Tokyo Underground」などのギャラリーやプロジェクトで作品を展示したね。
Masa:
今年は、他の展示やショーに参加する予定がありますか?今後日本に来る予定などありますか?
Marka:
今ボストンのFourth Wall Projectで「Fear No Art 4」という展示をオーガナイズしているね。勿論、とても日本に行きたいね。
実は、一度だけ短い間旅行で日本に行った事があるんけど、まだまだ日本のカルチャーを深く経験していないと思うよ。出来れば、2013年に日本で展示を行いたいと思っている。
Masa:
あなたはギャラリー展示だけではなく、ストリートアートも作っていますね。あなたのストリートアート作品は、何処で見ることが出来ますか?
Marka:
僕のストリートアート作品は、ロサンゼルス、ボストン、ニューヨークや、ダラス、サンフランシスコやメキシコシティーなどの都市で見る事が出来るよ。もし消されていなければ、他の都市にも残っていると思うよ。
Masa:
これは、今までインタビューしてきたアーティストたちに、よく聞く質問なのですが
あなたの作品には、どんな意味やメッセージが込められていますか?
Marka:
僕のアートには、多くのメッセージが含まれているんだけど、見ている個人で自分だけの意味を考えて欲しいと思っている。一番大きなメッセージは、世界中の人間は、みんな同じという事かな。違う国籍や人種だけど、敵ではないし、違いよりも、お互いの共通点を認めるべきだと思っているからね。
Masa:
ストリート・スタイルの読者へのメッセージをお願いします。
Marka:
ストリート・スタイルのライターと読者のみなさん、2013年もよろしくお願いします。
私のアートにファンがいるという事は、本当に嬉しい事です。これから、永遠にアートを作り続ける事が出来るように望んでいます。インタビューしてくれてありがとうございます。
皆さんに、神様の恵みが来ますように。
Marka Solo Show @ Crewest Gallery
Marka ウェブサイト
www.marka27.comwww.minigods.com
www.marka27.blogspot.com
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