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Grime(グライム)の歴史・東ロンドンのサウンドカルチャーから世界のHiphopシーンへ
グライム(Grime)とは?
グライムとは、2000年代の前半に生まれた、ユニークなイギリスのダンスミュージックのジャンルである。
英語でグライムという単語は、“垢”や”汚れ“という意味。
つまり、このGrime(グライム)という名前が東ロンドンのストリートを象徴しており
ゲトーでハードコアなサウンドのイメージを印象付けている。
東ロンドンは、歴史的に移民が多く、公団住宅(プロジェクト)や
安く、古いアパートと家立ち並ぶエリアで、今の東ロンドンは、特に人種的にミックスされた状態の生活環境。
このような環境からグライムは生まれた、音楽の要素的には
ガレージとダンスホールとヒップホップの要素から進化したものである。
どんな音楽がグライムなのか
グライムは、ラップとヒップホップの要素が含まれているが、拍子の速さと雰囲気が全く異なる。
ヒップホップよりも、イギリスではポピュラーなジャングルやドラムンベースに似 ていると言った方が正しいかもしれない。
アメリカン・ヒップホップより ジャマイカやカリブのサウンドの影響の方が強く
拍子は早い2ビートで(140BPM),ベースは太く強く、全体的にアグレッシブなサウンドである。
グライムMCはラッパーの種類の一つとされいるがが
普通のヒップホップMCに比べると、フローがもっと早くて硬い。
リリックスのコンテンツは普通のヒップホップと同じテーマが含まれているが
ユニークなロンドン影響があり、ローカルのルーツが大切にされている。
ヒップホップ同様に、フリースタイル・バトルが凄く重要な要素である。
グライムのシーンを盛り上げるパイオニア達
ロンドンの海賊放送ラジオのおかげで、若いアンダーグラウンドMCやプロデューサーが新しいトラックを世間に広められるようになった。
グライムアーティストのオリジネータとして有名なアーティストは
ディジー・ラスカル(Dizzee Rascal)、ワイリー(Wiley)
ティンチー・ストライダー( Tinchy Stryder)、Kano、Jammerなどである。
Tongue N’ Cheek
UKガレージMCとプロジューサーのWileyは
MCのディジー・ラスカル(Dizzee Rascal)とティンチー・ストライダー(Tinchy Stryder)と一緒にRoll Deepという団体を作って新しいジャンルを発展させた。
この新しいジャンルはグライムと呼ばれていた。
グライムの最初のトラックはディジー・ラスカル(Dizzee Rascal) とWileyの“Eskimo“という曲と言われている。
グライムのメインストリームへのムーブメント
グライムは、ほとんどアンダーグラウンドのジャンルだったが
最近はメインストリームへのムーブメントがある。
一番知られているアーティストはやはりディジー・ラスカルである。
彼のデビューアルバムの“Boy in da Corner”はイギリスのMercury賞が与えられ
今まで五つのナンバー1シングルがある。
また、ティンチー・ストライダー(Tinchy Stryder)というMCも最近になり人気を得た。
彼は2009年のイギリスのベスト・セラーで 今年からアメリカのJay-Zとパートナーシップを結んだ。
グライムアーティスト:ディジー・ラスカル(Dizzee Rascal)の作品紹介
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