イラストレーター・コミックアーティスト:ジェイ・リンチの歴史
ジェイ・リンチ(Jay Lynch)は、アメリカのアンダーグラウンドコミック界の歴史を担った重要なコミックアーティストです。1945年にニュージャージー州で生まれ育った。
自身をサタイアリストだと呼ぶ彼の作品は「ワッキー・パッケージズ」に代表される、皮肉タップリでユーモア満載のアートスタイルです。
*サタイアリストとは・・
日本語でこの言葉を説明する事は難しいですが、直訳すると「皮肉ったユーモア的なイラストを描く人」という意味になります。日本語で最も近いニュアンスとしては「風刺」に近いと思います。)
ジェイ・リンチの歴史
元々は心理学の勉強をしていた彼は、当時の国の戦争参加から間逃れる為にアートを学び始める。1960年代には、シカゴでアート・スピーゲルマン(”マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語”の作者)と共にアンダーグラウンドコミックを個人で出版している。
1960年代の後半から1980年代までトレーディングカード会社 Topps(トップス)の依頼を受けてワッキー・パッケージズや、ガーベジ・ペイル・キッズ(日本名:ぶきみくん)のイラストを多く描いている。
1990年代には、現在活躍中の多くのアーティストに影響を与え続けてきた伝説的な風刺雑誌「マッド・マガジン」のためにイラストを描いている。現在は子供向けの絵本やコミックのイラストを精力的に描き続けている。
追加情報
*ジェイ・リンチ氏は、当サイトのこの記事を読んで日本語で「サタイリスト」という単語がないという事に気が付いたらしく新しく以下の単語を使って日本人の読者の方に説明して下さいとの事でした。
その新しい単語とは「カーツマン」という単語です。ハーヴィー・カーツマンという人は、1950年代のアメリカに「サタイア」というコンセプトを紹介した人です。ですから、これからは「サタイリスト」という単語ではなく「カーツマン」という単語を使って下さいとの事です(笑)
*アメリカでは当時「オタク」という単語がなかった為に、ジェイ・リンチ氏はコミックを集める人たちの事を「ファンボーイ」と呼びました。この単語は現在、正式な英単語として英語圏の辞書に登録されています。
ジェイ・リンチの現在について
ジェイ・リンチの現在の活動やインタビューについては、こちらのサイトで紹介しています。
アンダーグラウンドコミックのパイオニア ジェイ・リンチ氏のインタビュー紹介
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