現在のエコブームの出現と共に、エコ系のストリートアートも発展を遂げている。
人口が多い都市部では、有毒なケミカルペイントを使わずに
環境に悪い影響を与えたくないと考えるストリートアーティストが増えている。
そして、このストリートアートはエコ的なマテリアルを使いながら
大衆にエコメッセージを伝える目的も含んでいる。
現在、このユニークな表現方法でストリートアートを実践している
Mosstika(モスティカ)というゲリラアート団体がニューヨークで注目を集めている。
この“Mosstika”の“moss”のとは、日本語で「青苔」という意味。
この団体は、青苔によって作った「スプレーペイント」を使って
都市の壁などの表面にデザインを描く。
暫くすると、この青苔は空気の水分を吸収して、その絵の形で生えてくる。
青苔のスプレーペイントはとても作りやすい。
普通の青苔と温水とガーデニング用ジェルとバターミルクをミキサーに加えよく混ぜる。
そして、壁など絵を描きたい箇所に筆を使いデザインを描く。
この青苔グラフィティーはMosstikaのEdina Tokodi(エディーナ・トコディ)という
ハンガリー出身のアーティストによって作られている。
彼女がMosstikaを設立した理由は、落書きなどで、グレーに汚れてしまった
ニューヨークの景色をきれいにする目的があるという。
そして、このアートを見る人に考えさせたいと思う気持ちが強く
大都会に住んでいる人の心を自然に戻したい。
そのようなコンセプトと考えがある。
彼女は、ハンガリーのHungarian Academy of Fine Artsという大学でアートを専攻し
現在ニューヨークでアーティストとして活躍している。
日本風の庭園に影響され、バランスの良いエコアート作品を中心に制作している。
ロンドンのBrick Lane Galleryや、ニューヨークのLana Santorelli Galleryなどのギャラリーでも展示を行っている。
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