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ストリートカルチャーを撮り続けるフォトグラファー:Janette Beckman(ジャネット・ベックマン)
海外の音楽シーンをフィールドに活躍しているフォトグラファーの中で
イギリス出身のJanette Beckman(ジャネット・ベックマン)は
その世界では、とても尊敬された存在だ。
彼女の撮影する作品で注目すべき点は、写真のクオリティーは勿論
様々なシーンやジャンルで活躍するアーティストの撮影に成功している事。
音楽関連以外の作品として、ロサンゼルス市のイーストロサンゼルスにて
チカーノ(メキシコ系アメリカ人)ギャングに密着し、彼らのストリートカルチャーを撮影する事に成功している。
Beckmanは、1970年代の後半に高校を卒業してから
ロンドンのSt Martin’s School of Art(セイント・マーティンズ・スクール・オブ・アート)というアート大学に入学した。
その1年後、London College of Communication(ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション)でフォトグラフィーの授業を専攻した。
卒業後には、有名な音楽雑誌のMelody Maker(メロディー・メイカー)と
The Face(ザ・フェイス)の依頼により、ロンドンのパンクとロックシーンを撮影し始めた。
1982年には、活動拠点をニューヨークに移し
有名な音楽雑誌の記事のためにインディーズミュージックシーンを撮影していった。
ヒップホップシーン専門のフォトグラファーとしてのキャリア
しかし、当時ニューヨークの産声を上げたばかりのヒップホップシーンに目をつけて
アンダーグランドのシーンで活躍しているアーティストや
ダンサー、DJやグラフィティーアーティストなど
今では、ヒップホップパイオニアと呼ばれる人々を撮影し始めた。
ヒップホップカルチャーフォトグラファーでお馴染みのJoe Conzo(ジョー・コンゾ)と共に、
1980年代のニューヨークシーンを写真で収めていった。
2007年に、’The Breaks: Stylin’ and Profilin’ 1982–1990’という写真集を出版した。
これはまさに、ニューヨークのヒップホップシーンの歴史がすべて収められた貴重な写真集だ。
ロサンゼルズでの活動・チカーノギャングのコミュニティーでの撮影
1980年代の後半、ロサンゼルズにてイーストL.A.のEl Hoyo Maravilla(エル・オジョ・マラヴィヤ)という
チカーノ系ギャングメンバーのコミュニティーに入り、彼らを撮影する事に成功している。
メンバーに気に入られた彼女は、彼らの家に出入りしたり、彼らの家族などと交流を深めるうちに
徐々に、彼らと距離を縮めていき、イーストL.A.でのバリオの生活を紹介してもらう事が出来た。
彼らは、イギリス人に会ったことがなかったそうで、逆に彼らが、彼女のイギリスでのライフスタイルに興味をもった事も
距離を縮める事が出来た理由かもしれない。
その後、2011年には、写真集を出版した。
この作品は、普段あまり見られることないのないギャングライフの写真が多く収録されている貴重な作品。
雑誌用の写真や写真集だけではなく
The PoliceやSalt n Pepa、Grandmaster FlashやRun DMCなどのアルバムのジャケットを撮影している。
Janette Beckmanが出版した本のリスト
・”Rap!”(1991年)
・”Made in the UK: The Music of Attitude”(2005年)
・”The Breaks: Stylin’ and Profilin'”(2007年)
・”El Hoyo Maravilla”(2011年)
Janette Beckman(ジャネット・ベックマン)のサイトURL
www.janettebeckman.com
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