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スケートボードドキュメンタリー映画:ドッグタウン・アンド・Zボーイズ (DOGTOWN & Z-BOYS)

ドッグタウン・アンド・Zボーイズ

カリフォルニアのスケートボードシーンをドキュメンタリーした映画:Zボーイズ (DOGTOWN & Z-BOYS)


カリフォルニアのスケートボードシーンを描いた映画・ドッグタウン・アンド・Zボーイズ
ドッグタウン・アンド・Zボーイズは、2001年に公開されたドキュメンタリー映画である。
このドキュメンタリーは、1979年代に活躍していた
Zボーイズというスケートボードクルーを題材に作られた映画。

Zボーイズは、スケートボード界でパイオニアとして知られていて
スケートボードの歴史とカルチャーに大きな影響を与えたクルー。


ドキュメンタリーに出る映像は、殆ど1970年代に撮影されたものだが
最近になってインタビューされた映像も含まれている。

ドッグタウン・アンド・Zボーイズは
ステイシー・ペラルタによって監督され、ハリウッド俳優のショーン・ペンがナレーターを務めている。



ドッグタウン・アンド・Zボーイズ ドッグタウン・アンド・Zボーイズ






スケートボードクルーのZボーイズとは

Zボーイズは、カリフォルニア州のサンタモニカ出身のスケートボードクルーであった。
1970年代に活躍した彼らは、今日のスケートボードテクニックを始めて作り上げた。

Zボーイズのメンバーたちは、元々サーファーのチームであった。
1971年に、3人のメンバーは「Zephyr Productions」というサーフショップを始めた。
サーフボードの販売や修理、サーフ系のアクセサリーを作って販売したりしていた。

1974年に、新たに5人のサーファーがこのチームに入った。
毎日、サンタモニカの海で大きな波に乗っては、難しいサーフテクニックを磨いていた。

自由時間には、自分のサーフショップでチルアウトして過ごした。
サンタモニカの海の波は、朝方が一番大きいが、昼間になると、波が小さくなることから
日中は、あまりサーフィンに適していない。

そのような事もあり、空いた時間で、横のりのボードテクニックを練習するために、スケートボードをし始めた。

1975年に、彼らは別のスケートボードチームを作る事にした。
ローカルで活動している、スキルの高いスケートボーダーは、このチームに参加し全員で12人のチームになった。

このチームは、サーフショップの名前を使って、『Zephyr Boys』というチームに命名された。
のちに、省略で『Zボーイズ』と呼ばれるようになった。

Zボーイズのメンバーたちは毎日、スケートボードの練習にのめり込むようになっていった。
元々サーファーであった彼らは、サーフィンのスキルを、スケートボードに応用させるようになり、次々に新しいスタイルを作り出した。

Zボーイズにとっては、この「オリジナリティーの高いスタイル」が重要であった。
毎日ドッグタウンというエリアで練習していた彼らは、夜に、小学校内の広場でも練習をしていた。

1975年に、カリフォルニアで大きなスケートボード大会が行われた。
決勝には、Zボーイズのスケーターが多く出場したことに、ベテランのスケーター達は驚いた。
この大会で、Zボーイズがスケートボード界に革命を起した。

1970年の後半に、カリフォルニアでは全く雨の降らない時期があった。
多くの人々は、足りない水分を補う為に、自宅の庭のプールを使い果たした。

スケートボーダーにとっては、このようなプールの底は、絶好のスケートボードスポットになった。
プールでは、新しいスケートボードテクニックが次々に発明された。

1977年に、世界の初めての180度ターンが達成されて
この後、益々スケートボードというスポーツが変化を遂げていった。

Zボーイズのメンバーたちは、有名になったことから、チームのつながりが弱くなり
最終的には、チームメンバーが分裂する事になった。
別れた他のメンバーは、その後もスケートボード界で活躍し、レジェンドと言われる存在になっていった。




ドッグタウン・アンド・Zボーイズ ドッグタウン・アンド・Zボーイズ






ドッグタウン・アンド・Zボーイズ (DOGTOWN & Z-BOYS)の成功

ドッグタウン・アンド・Zボーイズは、2001年のサンダンス映画祭で賞を受賞した。
映画のDVDが発売されると、1,000,000枚を売り上げた。

監督のステイシー・ペラルタ氏は、元Zボーイズのメンバーであった。
スケータースニーカーブランドでお馴染みのVansは、この映画のプロダクション予算を投資している。

有名なユースカルチャー(若者文化)写真家のグレン・フリードマンは、1970年代にZボーイズと交流を深めていて
彼らの写真を多く撮影していたことから、彼の撮影した写真もドキュメンタリー内に使われている。





ドッグタウン・アンド・Zボーイズ (DOGTOWN & Z-BOYS)の作品紹介