世界一クレイジーなストリートパフォーマンスアーティスト:フィリップ・プティ

世界一クレイジーなストリートパフォーマンスアーティスト:フィリップ・プティ


フィリップ・プティ:フランス人のゲリラ綱渡り

 
フィリップ・プティとは

フィリップ・プティとは、フランス出身の綱渡りアーティストである。1949年に生まれ。
1974年に、ニューヨークのワールドトレードセンターの二つのタワーの間を渡るスタントで有名になった人物である。


プティ氏は、フランスのネムアーという町で生まれ育った。
若い頃から、かなりのトラブルメーカーだったようで、5つの学校から退学処分を受けた、札付きのトラブルメーカー。
そんな性格も手伝って、人々から孤立した環境で遊んだりするうちに、一人で出来る様々なストリートパフォーマンスのスキルを身につけていった。
16歳の頃、初めて綱渡りというパフォーマンスを試し、練習を開始した。
1年間後には、そのパフォーマンスの全てとも言える幅広いスキルを取得した。

しかし、フィリップ・プティは、従来の伝統的な綱渡りスキルに退屈を感じていた。
彼は、自分で新しいテクニックを作り出すようになった。
普通のサーカス団に入りたくないと考えた彼は、パリのストリートで自分独自のストリートパフォーマンスをしながら生計を立てていた。

1970年代前半になったころ、ストリートパフォーマンスが次第に、退屈に感じてきたフィリップ・プティは、もっと大きなチャレンジを目論んでいた。
世界中の有名なビルやモニュメントを見て、新しいストリートパフォーマンスを考えるようになっていた。

そして彼は、パリのノートルダムという大聖堂のタワーの間を綱渡するパフォーマンスを決行した。
そして、続く1973年にオーストラリアのシドニーハーバーブリッジの鉄塔の間を綱渡りした。

フィリップ・プティの長いキャリアの間、様々な場所でクレイジーなストリートパフォーマンスを行なってきたが
1974年のワールド・トレード・センターでのパフォーマンスでストリートパフォーマーとして伝説になった。

ニューヨークのワールド・トレード・センターでの綱渡り

 

1968年に、フィリップ・プティ氏は、歯医者の控室で雑誌を読んでいた。
その雑誌には、これから建設される予定のワールド・トレード・センターの記事が掲載されていた。
ニューヨークの街にそびえ立つツインタワーの絵を見た途端。自分の次のライフワークはツインタワーで綱渡りする事だと分かったという。
その後、ワールド・トレード・センターに関する情報を集めて、その計画に向けてを作戦を作り始めた。

この計画は6年間の歳月を要し。ワールド・トレード・センターのツインタワーは、417メートルの高さで、ビルとビルの間は約61メートル離れていた。
プティは、風の速度や、ケーブルの重さなどの詳細なデータを正確に計算した。
しかし、この挑戦で最も一番難しいことは、どのようにして、ビルのセキュリティーや警察に知られずに
タワーを綱渡りする為の設備を、ビル内に持ち込むかが問題であった。
綱渡りをする前には、何度もタワーに入って偵察したり、場所の確認の為に写真を撮ったりしていた。
ビル内にもぐり込むために、偽者のIDカードを沢山作り、サポートスタッフと共に、建設労働者を真似をして入り込んでいた。

1974年8月6日に、プティと彼のクルーは、弓矢で釣り糸をタワーの間に渡した。そして、ゆっくりと鉄のケーブルを渡した。
翌朝の7時15分に(8月7日)、タワーを渡り始めた。45分間の間に、8回ビル間を渡ったり、戻ったりするパフォーマンスを行なった。

綱渡りパフォーマンスに気がついた通行人は、ニューヨーク警察に通報した。警察官はプティを逮捕するためにタワーを登ったが
警察の存在に気がついたプティは、ただ手を振って歩き続けた。
しかし、次第に雨が降り出し始め、危険がました事から、プティの逮捕に乗り出した。
パフォーマンス中、ずっと警察官を馬鹿にしていた、プティは、荒っぽく逮捕され、階段に押し倒された。
プティ本人によると、警察に逮捕された瞬間が、最も危険なときであったと語っている。

彼のゲリラ綱渡りの離れ技は、メディアの大ヒットになったことから、結局は刑を受けずに済んだ。
さらに、彼にとっては、嬉しい事にツインタワーに入る為のフリーパスをもらえることになった。

フィリップ・プティ
フィリップ・プティ


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マン・オン・ワイヤーというドキュメンタリー映画

 

2008年に、マン・オン・ワイヤーというドキュメンタリー映画が公開された。
イギリス人のジェイムズ・マーシュという監督により制作された本作品は、フィリップ・プティ本人の本を基にして
プティとコラボレーションによって制作が進められた。「プティと彼のパフォーマンスのサポートスタッフのインタービューが多く含まれており、当時の彼のパフォーマンスを見ていた人のコメントも収録されている。アドベンチャードラマのようなストーリー展開も見物だ。

『フィリップ・プティ』は、サンダンス映画祭や、ロサンゼルス映画祭や、エジンバラ国際映画祭で上映され、多くの映画賞を受賞した。
そして、2009年にアカデミー賞も受賞した。レビューはとてもポジティブで、多くの「ベスト10映画」などのリストに載っている。

マン・オン・ワイヤー・トレーラー
 


 
 
 
 
 
 

 

 





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