アート

カナダ出身のストリートアーティスト:Fauxreel(フォーリアル)

Fauxreel(フォーリアル)のフォトグラフィティ

グラフィティアートとフォトグラフィー:Fauxreel(フォーリアル)のストリートアート

 
Fauxreel(フォーリアル)のアーティストプロフィール  
Fauxreel(フォーリアル)とは、カナダ出身のアーティストで主にストリートアート制作、フォトグラファーとして活動している。
本名はDan Bergeron(ダン・ベルゲロン)。
現在は、主にストリートアート界で活動している。彼の作品は大型の白黒写真とグラフィティの要素を混ぜ合わせた、ユニークなアート作品が特徴である。

彼は、アート活動を独学学んだスキルで行っていたが、後に、カナダのカールトン大学(オタワ市)で映像とデザインを専攻している。
卒業後には、フリーランスライターとしてトロントの出版社で働いていた。

二年間が経ち、広告を扱う仕事に転職したフォーリアルは、映像のエディターの仕事をはじめた。
しかし、元々フォトグラファーとしてのキャリアを目指していたことから、仕事をしながらも、アマチュアのフォトグラファーとして活動を続けていた。

広告の仕事では、様々なデザインのテクニックを習得したこともあり
フォトグラフィとデザインの要素を組み合わせてユニークなアートを作りたかったと、いつも考えていた。
仕事の合間をみつけては、自身で撮影した白黒写真を小さいシールにして、町中に貼り付けはめた。
ここで始めて自身のアートスタイル「フォトグラフィティ」というジャンルを見出した。

現在もフォトグラフィティを制作しているフォーリアルだが、今はシールではなく、大型のポスターを使って作品を作り出しているとのこと
フォトグラフィティシールを作っていた頃、大勢の人に作品を見せたかったこともあるために
現在、作品のサイズや、ロケーションやクオリティを考えながら、ストリートアートを作っているとの事。

彼のフォトグラフィティは、JRや、Jetsonoramaなどのアートに似ている。

 
Fauxreel(フォーリアル)のフォトグラフィティFauxreel(フォーリアル)のフォトグラフィティ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Fauxreel(フォーリアル)のストリートアートプロジェクト

 
Fauxreel(フォーリアル)の作品は、様々なテーマを表現している。
2009年に、カナダのトロント市で、「The Unaddressed」というシリーズを制作した。
トロントでは、ホームレスの問題が多くあったが、普通の人々は、この問題について何も知り事もなく、興味を持とうとも思わない。
フォーリアルは、一般の人達がトロントのホームレスの問題に、注目する為に、ローカルのホームレスの人の写真を撮影して、多くのアート作品を作った。

このプロジェクトの前にも、フォーリアルは「A City Renewal Project」というプロジェクトを行っている。
トロントの廃倉庫の壁に、大型の写真を並べて、町のドーナツ化現象という問題にフォーカスした作品だ。

彼は、様々なストリートアートプロジェクトを行っていて、彼のウェブサイトでも様々な写真を見る事ができる。 fauxreel.ca

 

Vespa(ヴェスパ)の宣伝キャンペーン

 
2008年に、Fauxreel(フォーリアル)とVespa(ヴェスパ)というスクーターメーカーは、コラボレーションして、不法な宣伝キャンペーンを行った。
Fauxreel(フォーリアル)は、カナダの様々な町に324枚の大型の写真を壁に貼り付けた。
これらの写真は、人間の姿であったが、頭の部分には、ヴェスパのハンドルがあったユニークな写真。
このキャンペーンに対しては、様々な意見があり、特にアートコミュニティからは、「ストリートアートが会社の宣伝のツールになっている」とバッシングがあった。

 
Fauxreel(フォーリアル)の ヴェスパ宣伝キャンペーンFauxreel(フォーリアル)の ヴェスパ宣伝キャンペーン