世界のストリートアーティストインタビュー:ブラジル系イギリス人Milo Tchais

世界のストリートアーティストインタビュー:ブラジル系イギリス人Milo Tchais


世界のストリートアーティストインタビューコーナー:ブラジル系イギリス人Milo Tchais

 

既に、恒例となったストリートスタイルマガジンの人気コンテンツ
世界のストリートアーティストインタビュー!のコーナーをお送りします。

ロンドンで活躍しているMilo Tchais(マイロ・チェイス)という
ストリートアーティストの対談の模様を紹介していきたいと思います。


Milo Tchaisは、イギリスのロンドンを中心に活躍しているアーティストで
彼の作品の持ち味でもある、カラフルでサイカデリックな作品は
ロンドンは勿論、世界中の都会のストリートで見る事が出来る。

ストリートアートだけには、とどまらずギャラリーショーも頻繁に開催し
ライブ・ペインティングやアート祭、以外にも様々なアートプロジェクトに参加している。

 

London 2011 (photo - Milo Tchais)
London 2011 (photo - Milo Tchais)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ストリートアーティスト・Milo Tchais(マイロ・チェイス)のインタビュー

 

Masa:
それでは、いくつか質問していきたいと思いますが
まず、あなたはいつ頃からアートに興味を持ち始めたんですか?

Milo Tchais:
僕は、幼少の時から絵の具で遊んで、絵を描いたり
楽器なんかを使って音楽と戯れていたね。

僕にとっては、アートやクリエイティブな事はいつも一番大事な事で
そういうクリエイティブな環境に囲まれて育ってきたんだ。

Masa:
あなたのアートテクニックは、学校などで勉強したテクニックですか?
それとも独学で作り上げたスタイルですか?

Milo Tchais:
僕は、自分でアートを勉強したよ。独学だね。
グラフィティと「ピチャサオ」(pichaçāo=ブラジル特有のグラフィティのスタイル)に影響され
まるで何かに取り付かれたように、毎日絵を描いたり、文字をデザインしていたね。
グラフィティシーンの影響もあって、1990年代の後半には、僕もストリートで作品を作り始めたんだ。
そして、いつの間にか自然にテクニックとスタイルを吸収していったね。
自分で他のグラフィティアーティストのテクニックや作品を調べたりするうちに
僕もアーティストとして成長することも出来たしね。
それ以来ストリートでも、スタジオでもアートと作り続けているんだ。

 

Live painting at 'Upper Playground', London, 2008 (photo - Milo Tchais)
Live painting at 'Upper Playground', London, 2008 (photo by Falk Hagen)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Masa:

これは、他のアーティストにも必ず質問することなんですが
あなたのアートには、どんなメッセージや意味が含まれていますか?

Milo Tchais:
一般的に、アートの作品には、メッセージや意味が含まれていると思うけど
時々、そのメッセージは隠れていることが多いし、アーティスト自身は作品にメッセージを入れているつもりがなくても
観ている人達が、別の意味をつける事もあるからね。

でも、アートというのは、国のボーダーと言葉の壁を越える物だと思うから
いつも人々に対して、何かをコミュニケーションを取る事ができるツールだよね。
結局のところ、アートを見る人にとっては
作品を観て、それに対して自分自身のパーソナルな意味を感じていると思うんだ。
アーティストの発しているメッセージと違っても、アートを見る人の立場と意見が大事だと思うんだ。
誰かが作品を見るまでは、その作品は、まだ出来上がってないと思うんだ。
僕はアートの作品に対してはそういう思いがあるね。

僕は最近、自然の力と要素にインスパイヤーされていて
自然と人類の関係を表現している作品が多いんだ。

生活環境や成長と萎縮など、自然環境の現象を作品で表現しているんだ。
そして、人間の本能や、自発性、感情、ロジックや愛情などを表現している事が多いね。
僕の周りにいる人達のお陰もあって、毎日そういう事を感じ
自分の作品にその思いを入れる事が出来ていると思う。

Masa:
過去にギャラリー展示を行なったと思いますが
その時の様子を教えて下さい。

Milo Tchais:
僕の最初の自分だけの作品を扱った展示会は、2007年にロンドンで行ったんだ。
それ以来、ずっとギャラリーショーを行なっているんだけど
イギリスのギャラリーは勿論、ヨーロッパの国々やブラジルでも展示を行っているよ。
これからも、アートの活動で他の国に行くつもりだし、いつか日本にも行ってみたいと思っているんだ。

group exhibition at Somokehouse Gallery London 2011 (photo - Milo Tchais)
group exhibition at Somokehouse Gallery London 2011 (photo - Milo Tchais)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

Masa:
世界中で起きているストリートアートのブームについては
どのように感じていますか?

Milo Tchais:
僕自身は、「ブーム」があるかどうか、よく分からないよ。
人気のあるサークルとエリアがあるし、全然認めてくれない人々もいる。
中にはアートのムーブメントとして、ストリートアートはもうピークを迎えていると言う人もいる。
でも、僕は、ストリートアートの力は、まだ本領を発揮していないと思うし、解放されていない思う。
ストリートアートのムーブメントは、これからも大きくなると思うんだ。

僕の意見だけだけど、ストリートアートの重要な点は
メッセージと見た目だけではなく、むしろ、『場所と作り方と見ている人達のリアクション』だと思う。
見ている人とのコミュニケーションは一番大事だと思うよ。

Masa:
他のアーティストとコラボレーションすることはありますか?

Milo Tchais:
もちろんあるよ。ストリートをキャンバスとして使うとき、他のアーティストとよく一緒に作品を作るよ。
それに、スタジオワークでも他のアーティストとコラボレーションすることもあるね。

他のアーティストと一緒に作品を作っていると、いい刺激になるし
アートを作る上で勉強になることも多いし、お互いの意見やテクニックを交換しながら
アーティストとしても人間として成長する事が多いしね。

'Beyond The Cage' London 2011 (photo - Milo Tchais)
'Beyond The Cage' London 2011 (photo - Milo Tchais)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

Masa:
アーティストとして注目している人はいますか?

Milo Tchais:
僕は、アーティストが作る全ての作品にインスピレーションを受けるんだ
小さい落書きから、有名なキャンバスの作品や大型のミューラルまで、すべてね。

常日頃から、アーティストの作品を見たり、調べたりしているけど
今まで、一番影響を受けたアーティストは、僕の周りで活躍しているローカルのアーティスト達だと思うね。
彼らに、いつも憧れて、色々教わったりしながら、沢山のアート作品を一緒に作り上げたよ。
この人達の名前をすべて挙げるのは無理だけど
彼らは、僕にとってのワールドワイドファミリーだと思っているよだよ!ピースだよ!!

Masa:
日本に来て、アート作りたいと思ったことはありますか?

Milo Tchais:
この質問を聞いてくれて、とても嬉しいよ。ありがとう!
日本にアート活動をしに行くことが出来たらは、とても嬉しいし夢のようだね。
僕は、日本のアートとカルチャーが大好きで、それをリアルで体験したいと思っているんだ。
日本のライフスタイルを経験することは、本当にいい経験になると思うし
僕のアーティストとしての成長に大きく影響すると思うんだ。

実は、日本に行くことは、僕の「やりたい事」のリストに載っているんだ。
もし日本に行く事が出来たら、まるでお菓子屋に入った子供のようなワクワクした気持ちになるだろうね。
日本料理が大好きだし、書道の美しさ、日本語の音とリズムも大好きだし、日本の伝統的なアートや
建物、仏教の精神性など。。。全てにおいて興味があるんだ。
だから、日本でアートを作る機会があったら、本当に嬉しいし、誇らしい事だと思うんだ。

 

'Drop Beats Not Bombs' festival, Birmigham, UK, 2009 (photo - Milo Tchais)
'Drop Beats Not Bombs' festival, Birmigham, UK, 2009 (photo - Milo Tchais)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Masa:
ストリートスタイルの読者への伝えたいメッセージはありますか?

Milo Tchais:
自分を大事にして、愛されてる人々を愛して、自分の感情や、本能、愛情の可能を全部大事にしてほしいと思う。
こういう感覚は幸せにとって大事な事だと思うから。

今の社会は問題解決と、それに対しての考え方を認めているけど
僕としては、これしか考えないようになってしまうと、幸せになれないと思うんだ。

自分の本能と感情、問題解決と考え方をバランスよく大事にする事が出来たら
幸せな人が多くなって、いい世界を作れると思うんだ。
世界中の子供達のためにフェアな世界を作りたいよね。

Masa:
今後のアート活動の展開はどんな事を考えていますか?

Milo Tchais:
今、多くのプロジェクトを進めているから、とても忙しいね。
イースター(4月の初旬くらい)まで、展示のために作品を出来上げなきゃならないし
The Fabergé Big Egg Huntというチャリティーイベントのために作品を作っているんだ。

そして、まだ詳しく言えないけど、他のプロジェクトも準備中なんだ。
その中でも、僕にとって一番ビッグなプロジェクトは、5月30日に開かれる自分だけの展示会なんだけど
ロンドンにあるMas Civiles Gallery and Upper Playground LNDというギャラリーで行う予定だよ。

そして、もっと多くの国に行って、自分のアート才能をいつも磨き続けたいし
ストリートとギャラリーで自分の作品を展示し続けたいと思うね。
インタビューしてくれて、ありがとう。これからもよろしく!

 

Elephant Parade London 2010 (photo by Milo Tchais)
'Gaia' - Elephant Parade London 2010


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Milo Tchais(マイロ・チェイス)の作品を見たい方は、是非下記のウェブサイトをどうぞ。

http://milotchais.carbonmade.com
http://www.flickr.com/milotchais
http://www.facebook.com/milotchais

 





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