ニューヨークのシークレット・ストリートアートギャラリーUnderbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)

ニューヨークのシークレット・ストリートアートギャラリーUnderbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)

Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)

 

2009年から2010年にかけて、誰にも知られることなくニューヨークで、とあるアートプロジェクトが進められていた。
このプロジェクトは、世界中から集まった一部の有名なストリートアーティスト達によって行われたアンダーグラウンドのアートプロジェクトで、その名も「Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)」というものだ。

18ヶ月の間、世界中から100人以上のストリート系・グラフィティアーティスト達が集まり
ニューヨーク地下鉄の廃駅使用しユニークなギャラリーを作り上げた。

このギャラリーの中では、ミューラルや、ポスター、インストレーションなどの作品が見る事が出来るが
普通のギャラリーと決定的に大きな違いがある。

このギャラリーは、不法な場所で行われている為に、普通の鑑賞者は入れる事が出来ない。
このギャラリースペースの作品は、オークションで売られる事もない。
場所も不明な為に、アートファンや批評家達も見る事が出来ない。


 

Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)
Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)の成り立ち



このプロジェクトのアイディアは2人のストリートアーティストによって生み出された。
2人の本名とグラフィティネームは言えないが、グラフィティやストリートアートの世界ではよく知られている存在。


2008年に、アンダーグラウンドギャラリーというアイディアは頭に浮かんでいた。
後にギャラリーとなる場所を見つけて、友達と知り合いを参加させた。

このギャラリーが作られている廃駅に行くのはとても難しい。
普通の地下鉄の駅のホームから暗いトンネルに入って、鉄道に沿って歩いてはじめて行く事ができる。

しかし、もし駅員や警察に見られる事があれば、逮捕され、刑罰も当然厳しい。
そういった事を考えた2人は友達以外のアーティストを誘わなかった。


アーティストを廃駅に連れて行く事は危険な為に、細かいプランとスケジュールは重要なものとなった。
毎晩、違うアーティストを連れて行っては、限りある時間とマテリアルを使い着々と計画は進行していった。

廃駅内は非常に暑く、湿気も多い為に、スプレーペイントのミューラルは乾かなかったりと
アート制作時はとくにかく困難を極めたようだ。



Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)の作品群




Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)
Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)






Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)
Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)






ヨーロッパで活躍している多くのアーティストを誘ったが、実際にやって来たアーティストは殆どアメリカ人であった。
Banksy(バンクシー)も誘われたが、イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(Exit Through The Gift Shop)というドキュメンタリー映画をプロモーションしている最中だった事もあり、このプロジェクトに興味はあったものの結局参加は断念した。

しかし、Ron English(ロン・イングリッシュ)や、SwoonRevokFaileListerなどのビッグネームのアーティストが作品を残していった。


Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)
Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)





Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)
Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)





Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)
Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)





プロジェクトが完成に近づいた頃、このプロジェクトの実行者である2人は、New York TimesのライターとロンドンのTimes Magazineのライターを誘い、このプロジェクトの存在を話した事により、2010年10月に初めてUnderbelly Projectが記事になり人々に知られるようになった。

しかし、何故ストリートアーティスト達は、このような誰も見る事も出来ないギャラリーを作ったのだろうか?

このプロジェクトを行う事によって危険を伴い、逮捕の恐れもある。



そんな危険を冒してまで、やり遂げるこのプロジェクトの本来の目的とは?



参加したアーティストによると、このストリートアートの営利主義という傾向にメッセージがあるし
本来のストリートアートのルーツに戻りたいというメッセージがある。

ニューヨークの交通官庁はこのギャラリーの存在に気付いたが作品は消さないとの事を発表している。
しかし、不法侵入者は逮捕されるという事は、変わらない。

この廃駅の入り口はもう取り払われている現在、Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)はユニークなタイムカプセルになるかもしれない。このプロジェクトのリーダーを務めた2人は、来年(2012年)の2月にUnderbelly Projectについての本を出版する。



Underbelly Project(アンダーベリー・プロジェクト)について作品紹介☆














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